今年(2002年)2月1日に、静岡県森町の池谷 薫さんと、中国の張 大慶(チャン・ターチン)さんによって発見されたこのすい星は、4月中旬には地球からおよそ7000万kmの距離(太陽までの半分弱、月までの約200倍)に近づき、明け方の北東の空に長い尾を引いて見られました。
《作者より》
久しぶりにやって来た明るい彗星で、しかも池谷さんが発見したとあっては、毎晩でも見に行きたくなってしまいましたが、4月は本当に天候に恵まれませんでした。この4月13日未明が最もよく見えた夜だったと思います。
彗星の動きを追尾して撮影した2枚の写真を張り合わせました。
撮影データ
日時 2002年 4月13日 3時25分〜3時40分(頭側)
3時45分〜4時00分(尾側) 露出 各15分
カメラ ビクセンVX-1(吸引式)
光学系 ヨシカワ光器20cm反射望遠鏡(焦点距離800mm,F4)
フィルム フジカラー スペリア800
追尾システム タカハシEM-100赤道儀・電動運転 オートガイダーSTVで、彗星核を追尾
印画 オリンパス P-400昇華式プリンター
撮影地 水窪町 家老平
池谷・張 彗星
町田謙吾