田代 貞
           池谷・張彗星 


 4月は晴天が少なくなかなかこの彗星を見ることできなかったが、この日はクリヤーな空に恵まれ肉眼でもその姿を楽しむことができた。尾を引く肉眼彗星はヘールボップ彗星以来5年ぶりである。カラフルな彗星の色はその成分組成によるが、彗星本体を包む青緑色のコマはC2やCNの中性分子が発光している。青白いイオンテイルは太陽風(プラズマ流)に流されるイオン化した分子である。肉眼ではこのような美しい色を認めるのは難しい。写真ならではの色の表現である。


撮影データ

撮影日時     2002年 4月13日 02時58分〜03h10m
露出        12分
カメラ        ニコンFM2
光学系       12.5cmF3.8ライトシュミット
フィルム      フジ Pro400
撮影システム  タカハシJP赤道儀 2軸自動メトカーフ
現像システム   ラボ 標準現像
印画システム  スキャン  キャノン D2400UF
           レタッチ  フォトショップ4.0J
撮影地       家老平

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