田代 貞
名月
素敵な風景に出会いました。
たなびく雲に煌々と輝く十五夜の月。
まるで額縁のない絵画を見ているようなしみじみとした感動がありました。
昔からこのような名月が人の心を和ましてきたのでしょう。
強く日本のこころの「さび」を感じた宵でした。

   <作者より>

東天に素敵な風景を見つけ停車してあわてて撮影しました。まん丸い月が 漂う薄雲に優しい光をなげかけて心和むとてもすばらしい風景でした。肉眼で見たイメージに近づけるために同じフレーミングの露出を変えた2枚を合成したものです。フィルムのラチチュードは狭く、雲と月とを同時に適正露出にははなりません。このような雰囲気の写真をいつも撮りたいと思っていたのですがやはりデジタルの力を借りてしまいました。でも、肉眼でのイメージにかなり近いと思います。本当は単写で月も雲も見たように再現できるフィルムがあればいいのですが・・・
  

撮影データ

撮影日時        2001年10月3日 18時20分 2枚合成
露出           絞り2.8−3秒   絞り8−1/250
カメラ          ニコンFE
光学系         トキナーATX300mmF2.8
フィルム        フジ Pro400
撮影システム     三脚固定
現像システム     ラボ 標準現像
印画システム     スキャン  ポラスキャン35ウルトラ
             レタッチ  フォトショップ4.0J
撮影地         浜北市
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