町田 謙吾
アンドロメダ銀河
230万光年かなたに浮かぶ星雲。私たちの住む「銀河系」より一まわり大きなア
ンドロメダ銀河は、直径13万光年、数千億個もの星の大集団です。(最近は「星雲」
と呼ばず「銀河」と呼ぶようになりました。)
秋の空高く、満月6個分の大きさに横たわるアンドロメダ銀河ですが、街明かりの
ない夜空の暗い場所でなら、肉眼でもボーッとしたその光をとらえることができます。
それはまさに230万年前にアンドロメダ銀河の星たちから放たれ、宇宙を旅してやっ
と地球に届いた光。(遠方の天体ほど過去の姿を見ていることになるのです。)
そんなに遠くにあっても、広い宇宙の中では「おとなりの」銀河なのです。
アンドロメダ銀河に住んでいる生命も、きっと私たちの銀河系を眺めているに違い
ありません。
《作者より》
同じ構図で撮った何枚もの写真をコンピュータで重ね合わせ平均化することによっ
て、ノイズやざらつき減らし、滑らかな画像を得ることができます。
撮影データ
日時 2003年 10月1日 1時35分〜3時10分
露出 5分×12コマ合成 合計60分
カメラ キャノンEOS-10D(デジタルカメラ) ISO800にセット
光学系 ペンタックス75EDHF屈折望遠鏡
リアコンバーターRC×0.72(焦点距離360mm,F4.8)
追尾システム タカハシEM-100赤道儀 電動運転
印画 オリンパスP-400プリンター
撮影地 水窪町 家老平