塩沢 均
月面テオフィルス周辺
地球に一番近い天体の『月』です。その月面をクローズアップしてみました。普段見慣れている月面も、これだけ拡大しますといろいろな表情が見えてきます。中央のクレーターはテオフィルスといい直径100kmあります。また、このクレーターに重なるように隣合わせのクレーターがキュリッロスで98kmです。この二つのクレーターを詳しく観て見ますと、キュリッロスクレーターの上にテオフィルスクレーターが重なるように形成されています。これは、テオフィルスの方が後で出来た事が伺えます。また、左上のフラカストリウスクレーター(直径125km)はクレーターの一部が神酒の海にのみ込まれているように見えます。そんな事を観察しながら眺める月面もまた面白いものです。

≪撮影者より≫

最近はデジタルカメラの普及により月の撮影も楽になりました。カメラレンズを接眼レンズに出来るだけ近づけて、ある程度ピントを合わせた後、シャッターを切ればカメラのオートフォーカス機構でピントが合いますので、一度試してみて下さい。出来あがった写真を見ますと感動しますよ。

≪撮影データ≫

撮影年月日      2003年6月6日
撮影時刻       20時46分
露出時間       1/8秒
撮影機材       口径31cm 焦点距離1450mm ニュートン式反射(自作)
              ビクセンLV10mm+ニコンクールピック950デジタルカメラ
撮影地         焼津市内(自宅)
画像処理       ステライメージ3 キヤノンBJ870出力
              エプソンPM写真用紙
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