田代 貞
掛塚燈台とカノープス
灯台の囲障壁まで登ると遠州灘が一望でき、まさに大海原が眼前に広が ります。シリウスが南中する頃、水平線の上を這うようにしてカノープス が海を渡っていきます。カノープスはシリウスに次ぐ明るさを持っていな がら南の水平線に低いので暗く目立たないのです。
木星探査のボイジャーが方向を定める目印にしていたのがこのカノープス。カノープスはまさに宇宙の燈台なのです。
<作者より>
また燈台に来てしまいました。静かに明滅する燈台の灯は星の光と同じように心惹かれるものがあります。ここに来たのは星の光よりも燈台の明かりが目的だったのかもしれません。平原にひとり。静かに深い光の呼吸を浴びているとなぜか心が落ち着くのです。
撮影データ
撮影日時 2004年 1月 31日 21時52分〜
露出 12分
絞り 5.6
カメラ マミヤRB67
光学系 セコールC 65mm F4.5
フィルム フジベルビア100F
撮影システム 三脚固定
現像システム ラボ 標準現像
印画システム 画像処理+ラボデジタルプリント
撮影地 竜洋町
作者 田代 貞