田代 貞
マックホルツ彗星とすばる
2004年8月にアメリカのマクホルツによって発見された彗星。近日点距離は1.2AU(1AUは太陽−地球間の距離=1億5千万Km)だが軌道の関係で地球には1月6日に0.35AUまで近づいた。この写真はその最接近の頃の姿。昴の傍らを通過している。青緑色の美しいコマから一条の青いイオンテイルが昴方向に伸びている。ダストテイルはイオンとは90度離れて伸びているようだ。
<作者より>
空の澄んだ山中では、彗星のかなり大きな光芒が肉眼でもよく見えました。しかし色はわからず、撮像してみてあらためてその美しさに驚きます。ポジフィルムでは彗星中心部がすぐに飽和してしまい美しい青緑色が出にくいのでラチチュードの広いネガフィルムで撮影し画像処理を施しました。
撮影データ
撮影日時 2005年 1月 8日 21時23分20秒〜
露出 10分
絞り 2.8
カメラ 光映舎アストロカメラ67
光学系 トキナーATX300mm F2.8SD
フィルム フジプロ800
撮影システム タカハシJP赤道儀 恒星時自動運転
現像システム ラボ 標準現像
印画システム 画像処理+ラボデジタルプリント
撮影地 秋葉山第2P
作者 田代 貞