野中 敬
                          土星の嵐 2

解説

 1の撮影から半月経過したときの写真です。
この日は昼間から暖かく、風もない「どんよりとした」春らしい天気だったのですが、実はこういう日が一番惑星がよく見えるのです。
 望遠鏡を向けた途端、静かに、ぴたっと止まった(この時季の普段は上下左右に揺れ動いたり、ゴムまりのように丸くなったりひしゃげたりして細かいところが見えないのですが)土星が見えました。
 こういう日はいつまで眺めていても飽きがきません。星をみ見る喜びを感じる時です。

土星のデータ
 太陽系の第6番惑星。木星の一つ外側を回っています。大きさは木星よりひとまわり小ぶりで地球の9.4倍の直径をもっています。重さは地球の95倍、密度は水の0.69倍ですので、仮にとてつもない大きな水槽があったとして、そこに土星を浮かべれば立派に浮いてしまうということになります。
 本体に注目すると、横よりも縦のほうが1割ぐらい短くて、かなりひしゃげたものとなっています。大気の層は、1千kmにも及ぶ厚さがあり、ほとんどが水素とヘリウムです。
だれもが知っているリングは、一枚の固いものではなく、氷の粒などの集まりです。



撮影日時 2011 4.21 22:20
及び露出 1/25 1,500コマを合成

光学系及 25p反射望遠鏡(タカハシ・ミューロン)NJP赤道儀
びカメラ バローレンズ2×で拡大撮影(約F24相当)
       ToUcamproU

画像処理 レジスタックス、ステライメージ5で画像処理
       CANON PIXUS9900iで出力

撮影地  自宅(浜松市浜北区貴布祢)
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