宇都 正明
馬頭星雲
冬の王者、オリオン座にある有名な星雲です。
赤い星雲を背景に、馬の横顔の様な形の黒い星雲があります。
これが有名な馬頭星雲です。
赤い星雲を背景に真っ黒に浮かび上がる様子は、まさに宇宙の影絵です。
その実体は濃密なガス(分子雲)の塊で、背景の星雲からの光をさえぎり、黒く浮かび上がって見えます。
しかし、この濃密なガスこそが、星の源となります。
やがてこの濃密なガスから、星が生まれます。
≪作者より≫
赤い散光星雲をバックに浮かび上がる馬頭星雲と、そのすぐそばにある青い星雲。
全天で最も美しい領域の1つとして挙げることができる星域です。
ただし、この様な赤い星雲は、一般に一眼レフデジタルカメラでは苦手な対象で、
通常は一眼レフカメラを改造して撮影することが多いです。
今回、オリンパスの一眼レフデジタルカメラ、E-300を用いて撮影しました。
このカメラは赤感度が高めで、未改造でも、赤い星雲を写すことができます。
ただ、オリンパスはややノイズが多く、少々苦しいところは否めないです。
≪撮影データ≫
■撮影者 宇都 正明
■光学系 タカハシ製イプシロン200 アストログラフ 800mmF4
■カメラ オリンパス製 E-300一眼レフデジタルカメラ
■赤道儀 タカハシ製 EM-200赤道儀
■撮影日時 2010年11月9日
■撮影地 獅子ヶ鼻公園
■露光時間 L=8分×18枚 合計310分
■画像処理 StellaImage6,PhotoShopCS5
■出力 Canon PIXUS Pro9500 MaxCellフォト光沢紙Premium