M8・M20

M8
夏の星雲の代表ともいえるとても美しい散光星雲。肉眼でもその位置はすぐわかります。「干潟星雲」という名前は、大きな星雲の中を横切る暗黒帯の複雑な模様が、写真では水が引いたあとの干潟のように見えることから名づけられたものです。NGC 6530という明るい散開星団が重なっているので、とてもにぎやかで、すばらしい眺めを楽しめます。

M20
 いて座の干潟星雲(M8)のすぐ北にあり、三裂星雲の呼び名で親しまれている散光星雲。明るい散光星雲が暗黒星雲によって3つに引き裂かれたように見えるので、ジョン・ハーシェルによって命名されました。星雲中にあるO7型の7等級の高温星の放つ光によって照らし出されているもので、本体は淡いピンク色をしているが、すぐ北に青い色をした散光星雲が隣接していて、口径20cm以上の望遠鏡では見事なコントラストを見せてくれます。写真ではよりいっそうすばらしいです。

《作者より》

2012年8月1週間がかりで写していたM8・M20です。光害がひどい浜松市内中心部での撮影のため強力な光害カット用としてLPS-V3フィルターを使用しました。M8とM20を同時に収めるためタカハシのsky90+レデューサーで407.5mmとしました。


撮影データ

      撮影日時       2012年8月19日〜25日
      露出          L10分×9枚  R10分×5枚 G10分×4枚
                   B10分×4枚
      合計露出      220分
      カメラ          ST-8300冷却CCDカメラ 冷却温度 −10℃
      光学系         sky90+レデューサー407.5mmF4.5
      撮影システム    赤道儀 高橋 EM 200 ST-402によるガイド
      画像処理システム ステライメージVer.6.5
      印刷システム   キャノンiP8600
      撮影地       浜松市中区上浅田の自宅
      作者         今村守孝
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