町田 謙吾
海に昇る月

三日月形の細い月が出ているとき、月面の影になっている部分も暗く薄っすらと見えています。これは、地球に反射した太陽の光が月の夜の部分を照らしているためで、「地球照」といいます。
 数秒間シャッターを開いて撮影すると、月の輝いている部分は露出オーバーになりますが、地球に照らされた影の部分まで明るく写ります。

《作者より》 

冬、夜明け前の海岸、打ち寄せる波の音を聞きながら、昇ってくる月を撮影しました。低空は薄雲がかかっているので、少しでも高度が上がってからシャッターを切った方が月は綺麗に写りますが、上がり過ぎるとカメラの視野から出て行ってしまいます。月が水平線上に顔を出してからこの高さになるまで30分足らず。撮影は時間との勝負です。

撮影データ

日 時 
露 出 
カメラ  
光学系   

追 尾  
印 画
撮影地  
2013年 12月30日 午前4時34分
15秒
CANON EOS 6D ISO 1600
TAKAHASHI FS-60CB 口径6cm屈折望遠鏡 
レデューサー使用 焦点距離255mm F4.2
UNITEC SWAT200赤道儀・電動追尾
CANON Pro-1プリンター
愛知県 渥美半島 
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