鈴木　孝征 バラ星雲
いっかくじゅう座の散光星雲です。散光星雲NGC2237、NGC2238、NGC2246と散開星団NGC2239、NGC2244の５個の星雲・星団が集まったもので、見かけの大きさは満月の2倍ほどあります。写真に写すと真紅のバラの花飾り（ロゼット）のような姿に見えることから「ばら星雲」の愛称が付いています。ばらの花びらの部分には、入り組んだ暗黒星雲のすじや暗黒物質の黒い点などが分布しているのが分かります。地球からの距離はおよそ5000光年、実直径およそ130光年です。X線天文衛星チャンドラによる観測では新たな星が見つかり、若い星の数は全部で約160個となりました。散開星団NGC2244の中の原始星「Rosette HH1」からは8000天文単位（約1兆2000億キロメートル）以上のびている一直線のジェットが見つかりました。これは原始星の周りにあった降着円盤が蒸発してしまい、低質量の天体が残されるのではないかと考えられています。 撮影ﾃﾞｰﾀ
撮影時間 露出 　　　　　　 絞り カメラ 光学系 フィルター 撮影システム 現像システム 印画システム　 撮影地	２０１３年１１月３０日から４日間 Ｌ　１０分×２２枚 ＲＧＢ　各１０分×１３枚 Ｆ３．４ 冷却ＣＣＤカメラ　ＢＮ−８２Ｌ　−２５度 アストロ・カメラ　ε−２５０Ｃ　８５４ｍｍ 光害カット　ＬＰＳ−Ｐ２ 赤導儀　ＥＭ−５００十アストロスケール ステライメージ７　ＭａｘｌｍＤＬ　ＰｈｏｔｏＳｈｏｐ ラボ 自宅（浜北区）