宇都 正明
皆既月食 

月が地球の影に入ることを月食といいます。
月食は満月の時に起こり、日食とは違い、月食が起きる時は、月が見えてる地域であれば、どこからでも見ることが出来ます。
地球の影に入っても、月は完全に真っ黒にはならず、赤銅色に染まります。
これは地球の大気を通った太陽光が屈折し、ほのかに月の大地を照らし出す為で、赤味がかるのは、地球の大気で青い光が散乱してしまうためです。
空が青いのは散乱する為で、散乱されにくい赤い光が月に届き、月を赤く照らしだすのです。
近年、デジタルカメラの進歩により、月食の欠け際が、カラフルな様子が捉えられる様になってきました。昔から、望遠鏡で見ると、とても複雑な色彩で、見えていたのですが・・・。従来では写真表現しきれなかった部分でもあり、あまり注目されておりませんでした。
2011年の月食以降、ようやくターコイズフリンジや、ブルーベルト等と呼ばれる様になりました。この写真でも、一部は青色になっています。
この青色は、対流圏よりもさらに上空のオゾン層を通った太陽光の色が反映されています。月食の縁は、地球の大気の高いところを通って来た光が照らし、青色や青緑色の帯になるという事です。

≪作者より≫

雲にさえぎられて、ダメかと思っていましたが、なんとか、雲がどいてくれた時に何カットか撮影することができ、ラッキーでした。

撮影データ


■光学系
■カメラ           
■赤道儀         
■撮影日時 
■撮影地
■画像処理
■出力              

タカハシ製MT160反射望遠鏡 コレクターレンズ使用 焦点距離 1330mmF8.3
フジ X-E1  
Takahashi EM-200USD+Pyxis
2014年10月8日 
静岡県磐田市獅子ヶ鼻公園にて
StellaImage7,SilkyPix,PaintShopPro7
Canon PIXUS990i ELECOM写真用紙プラチナ
inserted by FC2 system