宇都 正明
ラブジョイ彗星と小亜鈴状星雲 

彗星のような、という言葉があるように、突然、やってくる彗星。
観測機器が発達した今日では、そのようなことはほとんど稀になってきましたが、この彗星は、8等級との初期の予報を遥かに越えて明るくなり、とても楽しませてくれました。
もちろん、一昨年のアイソン彗星の様に、反対に暗くなるものもあります。まだまだ、彗星は、来てみなければ判らない、日々変化していく為、撮ってみなければ判らないといった楽しさがあります。
この写真は2/20に、撮影した写真で、この日は、ちょうど惑星状星雲M76と見かけ上、重なって見えるひ日でした。
彗星の尾が見事に、赤い小さな惑星状星雲M76に重なっている様子を捉えることができました。
彗星の方が、地球に近く、実際に星雲に重なっているわけではありません。
M76は、望遠鏡で見ると、小さな鉄亜鈴の様に見えることから、小亜鈴状星雲の愛称があります。

≪作者より≫

 M76とラブジョイ彗星の接近です。彗星は地球に近い為、どんどん移動していってしまうので、明るいアストログラフ望遠鏡を使って、短時間で撮影しました。

撮影データ

■光学系  
■カメラ 
■赤道儀  
■フィルタ 
■撮影日時 
■撮影地
■露光時間 
■画像処理  
■出力   
タカハシ製 イプシロン200 アストログラフ望遠鏡 800mm F4 
SBIG社製 ST10XME 冷却CCDカメラ
ビクセン製 アトラクス赤道儀
IDAS製 Cometフィルタ、RGB原色干渉フィルタ
2015年2月20日  
磐田市内
L=3分×3 R=3分×2,G=3分×2,B=3分×2 合計露出:27分
StellaImage7,MaxImDL4,PhotoShopCS5 
Canon PIXUS990i ELECOM写真用紙 プラチナ
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