宇都正明
亜鈴状星雲M27

こぎつね座にある惑星状星雲です。
惑星状星雲とは、星が死の間際になったときに、星から放出されるガスが星からの光に照らされて、美しく輝く星雲です。放出される元素によって、色とりどりの美しい星雲として観察することが出来ます。
中心にある星から、ガスが吹き飛ばされている様子が判るでしょうか。
太陽もまた、やがてはガスを放出し、惑星状星雲になると考えられています。しかし、それは50億年も先のお話です。
なお、亜鈴状星雲の愛称は、望遠鏡で見ると、鉄亜鈴の様な形に見えることから名付けられた愛称です。

≪作者より≫

 惑星状星雲はさまざまな物質から放出される光が観測されますが、とりわけ、水素イオンH+(HUと呼ばれます)2価の酸素イオンO2-(OV)1価のヘリウムイオンHe+(HeU)から放出される光が強く観測できますので、ここではその3種類の狭帯域フィルターを介して撮影を行っています。また、美しい写真を得る為、通常のRGBフィルターでも撮像し、6色分解撮影合成を行っています。多数のフィルターで得られた画像の合成は、天文台では良く行われている撮影方法です。
HeUは、天文アマチュア向けの良いフィルターが市販されていない為、ここではEDMUND Opticsの狭帯域フィルター467nm(半値幅10nm)を使用しています。


 
≪撮影データ≫

■光学系  
■カメラ  
■赤道儀 
■フィルタ 
■撮影日時  
■撮影地
■露光時間 
■画像処理  
■出力  
 


英OrionOptics VX300-S反射望遠鏡 パラコアU使用 1380mmF4.6
スターライトエクスプレス社製 SXVR-H694 冷却CCDカメラ
タカハシ製 NJP赤道儀
 Astrodon社製 R、G、B、Hα,、OV、 Edmund optics 467nm狭帯域干渉フィルタ,
2015年7月14日ほか 
磐田市内 自宅にて。
Hα=5分×54,HeU=5分×19,OV=7分×30,RGB=各5分×4 合計露出時間:635分
StellaImage7,MaxImDL4,PhotoShopCS5,PixInSight,CCDStack2 
Canon PIXUSiP8730 Canon写真用紙ゴールド
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