今村 守孝 | |
M17(オメガ星雲) |
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星雲の中にループ状の構造が見えることから、これをいろいろな物に見立てて、「オメガ星雲」「白鳥星雲」などいろいろな呼び名を持つ散光星雲です。すぐ北にあるわし星雲 (M16) と同様の星形成領域で、距離はM16よりもやや地球に近いです。この両者の星雲は銀河系内で同じ渦巻腕に乗っており、おそらくは同じ巨大分子雲複合体の一部をなしているものと考えられています。また、内部には電波源があり強力な電波が放射されています。 明るい星雲であるため小口径の望遠鏡でも楽しめます。いて座・たて座・へび座の境界付近に位置し、たて座γ星からたどると見つけやすいです。小口径では白鳥の形に見えます。Ωの形に見るためには、口径30cm以上の望遠鏡に干渉フィルターをつけて観察するとよく見ることができます。 《作者より》 有名な散光星雲ですが、一度も写したことがなかったので自宅で写してみました。自宅に設置してある赤道儀タカハシNJPの追尾精度がオートガイドしていても良くないのですが、その理由は新幹線の振動のためのようです。新幹線の線路から200mほどの距離に住んでいるため人体には感じませんが高倍率にすると望遠鏡が振動しています。 <撮影データ> |
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撮影日時 露出 合計露出 カメラ 光学系 撮影システム 画像処理システム 印刷システム 撮影地 |
2016年8月7日(日) L 3分×9枚 R 3分×8枚 GBそれぞれ3分×4枚 75分 ST-8300冷却CCDカメラ 冷却温度 −10℃ FSQ106 530mm F5.0 赤道儀 高橋 NJP ステライメージVer.7 EP-976A3 浜松市中区上浅田自宅 |