宇都 正明
                             
でんでん虫星雲M51


 
りょうけん座にある子持ち星雲と呼ばれる系外銀河です。
まるで親子の様に、2つの星雲が並んでいて、手をしっかりとつないでいます。
こうして横にしてみると、大きい親銀河が、でんでんむしの殻、小さい子供銀河がでんでんむしの頭の様に見えてきませんか・・・?

特にでんでんむしの目に当たる部分は、淡いので、写真によってはひっこんだりします(条件が悪いと写ってこない・・)。
ぜひ、M51は、でんでんむし星雲!として、広めていただければ幸いです。

系外銀河とは、我々の地球がある銀河系と同じ様な数億個の星々から成る星々の大集団で、小宇宙とも単に銀河とも呼ばれています。
この銀河は、2つの銀河が過去にすれ違い、その結果、お互いの重力で星やガスが引っ張られて、この様な姿になりました。
ちなみに、子供の方が重たいそうです。

≪作者より≫

 CMOSカメラによるM51です。デジタル一眼レフカメラの製品がCCDからCMOSへとシフトした様に、天文の世界でも、徐々にCMOSカメラが台頭してきつつあります。監視用ボードカメラを入手し、筐体を自作した半自作のカメラでの撮影ですが、1枚あたりは短い露光時間でも、案外、良く写るもので、そのポテンシャルの高さに驚かされました。


≪撮影データ≫


■撮影者  宇都 正明
■光学系  英国Orion300mmF4 反射望遠鏡 パラコア2使用 1380mmF4.6
■カメラ  半自作CMOSカメラ ALICE-U
■撮影日時 2016年6月2日  ■撮影地:磐田市内自宅にて
■露光時間 L=2秒×1231,10秒×655,R=10秒×200,G=10秒×245,B=10秒×189 
      合計256分26秒
■画像処理 StellaImage7,CCDStack,PhotoShopCS5 
■出力   Canon PIXUSiP8730 ELECOM写真用紙プラチナ
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