遠州天体写真愛好会

2018 星空浪漫

月・星のある風景・星野   太陽系の仲間  海外の星空  星空の彼方

   
 

御来訪ありがとうございます。

少々遅れましたが、第21回遠州天体写真愛好会写真展のアップです。

場所も変わりメンバーも増え、いわば「リニューアル遠天」の発進です。

さて、以前、SF作家たちが「浸透と拡散」ということを言っていました。様々な技術が日々の生活に浸透してきて、一般の小説家(?)の作品中でも「自動運転」、「テレビ会議」、「タイムスリップ」とかかつてのSF的な表現が普通になったことと、SF作家もサイエンスフィクションの範疇から出て、スペキュレイティブとかファンタジーとかいうものまで進出し、境界が分からなくなってきた状況を指していたと思います。

 周回遅れでそれが天体写真の世界にも同様なことが起こっています。例えば星景写真というジャンル。デジタルカメラで天の川までくっきり写ってしまうようになりました。以前は赤道儀にカメラを載せて長時間露出して星座をとっていた人たちも今ではカメラ一丁で気軽に撮影を楽しんでいます。しかし、ライティングだとか色がどうのこうのとかフレーミングとかまるで写真家みたいです。一方で風景写真という世界から星の世界に入ってくる人も多くなりました。フォトコン雑誌に星がいっぱい写っている作品が出ていると思わず雑誌のタイトルを見直してしまう状況です。

 また、美しく見てもらおうと画像を重ねノイズを減らしたりフィルターで街灯対策をしたり、天体写真の世界でもお化粧の技術が一般的になりました。ボーダーレス、まさに「浸透と拡散」です。

 そんな中、やれ木星のベルトがこんなに写ったとか、この星のそばに彗星らしい光のシミが見えるとかいって喜んでいる希少種の人間はチコちゃんに叱られるのでしょうか。

今回も守旧派から進歩派の作品までさまざまあります。全89点、邪念に惑わされずにごゆっくりご覧ください。

  会場風景      アンケートの集計     来場者のコメント集
inserted by FC2 system