北斗七星のひしゃくの近くにある渦巻銀河M81と不規則銀河M82です。両方はわずかに0.6度しか離れていないので低倍率の望遠鏡や双眼鏡では同じ視野に 「ハ」 の字に並んでいるのがみられます。この両方の銀河までの距離は地球から約850万光年程です。つまり、今観ているこの銀河は850万年前にこの銀河を出た光が私たちの地球に届いたことになります。宇宙の広さはこんなものではありませんが、不思議を感じるのは私だけでしょうか。
《撮影者より》
最近の望遠鏡は、架台の性能が向上したのでコンピュータと接続して肉眼では見えない天体も簡単に視野の中に入れることが出来るようになり、銀河の様な暗く小さな天体でも簡単に撮影する事が出来る様になりました。
《撮影データ》
撮像年月日 2000年11月27日
露出時刻 28時34分16秒〜29時11分22秒(JST)
L画像=300秒×4フレーム(2×2ビニング)
RGB画像=300秒×1フレーム(2×2ビニング)
総露出時間=35分
撮像温度=−20℃
撮像機材 口径25cm 焦点距離854o (タカハシε250)
MUTOH CV16LU冷却CCDカメラ(NRF−JPNフィルター付)
三色分解フィルター L=UV R=R60 G=PO1 B=C12
架台とガイド ミカゲ260N赤道儀
口径65o 焦点距離500o SBIG ST−4にて自動ガイド
撮影地 藤枝市滝沢
画像処理 ステライメージ3
M81,82 (大熊座の銀河)
塩澤 均