ちょうこくしつ座にある大型の系外銀河、NGC253です。
渦巻きの見事な銀河で、特に中心付近からの複雑な構造が見事な銀河です 
しかも面白いことに、赤外線で撮影すると、まるで、棒渦巻き銀河のような姿をみせます。赤外線銀河としても有名な天体です。
冷却CCDカメラでは、1μ前後までしか感光しませんので、そのような姿に写せないかも知れませんが、近赤外線でも写してみたいと思います。  
NGC天体としては明るい方で、低空の透明度さえ良ければ小望遠鏡でもやや細長い姿をした銀河を容易に見ることができるでしょう。 
我々の銀河系の近くにある銀河です。

≪作者より≫

ST7Eの狭い写野では、ひとこまでは収まり切れず、画面を少しずらして撮影した2コマを合成しています。この手法では撮影や画像処理に時間がかかってしまいますが、ST7Eの少ない画素数と写野の狭さを補ってくれます。
明るい星はブルーミングを起こしていましたが、田中一幸氏作成のブルーミング除去フィルターを用いて除去しています。 
撮影時、北極星を間違っていたのですが、セルフガイドが一生懸命追尾してくれました。機材の進歩のおかげで助かってます。 

≪撮影データ≫
■光学系 Takahashi MT-160 
■カメラ SBIG ST7E
■赤道儀 Takahashi EM-200USD+Pyxis
■フィルタ IDAS製天文用原色干渉フィルタ(Type3)
■撮影日時 2001年11月24日 
■撮影地:静岡県磐田郡豊岡村
■露光時間 5分×2フレーム 2画面接続(総露出 20分)
■画像処理 StellaImage3 
NGC253
宇都正明
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