この天体は、西暦1054年に出現した超新星の残骸です。その記録は日本の「明月記」にも記載されています。中小口径の望遠鏡で空の暗いところで観ると佐渡島のような形に見えます。かに星雲の名前はイギリスのロス卿が大望遠鏡で見て赤いフィラメント構造がかにの足の様に見えたことから命名したようです。地球からの距離は6500光年です。

《撮影者より》

撮影時の気温が低かったのでノイズも少なく一枚あたりの露出時間を延ばし、全体の撮影時間を切り詰めてみました。
   
《撮影データ》

撮像年月日   2000年2月6日
露出時刻     22時31分53秒〜24時15分51秒(JST)
          L画像=600秒×4フレーム(ビニング無し)
          RGB画像=600秒×1フレーム(ビニング無し)
          総露出時間=70分
          撮像温度=−20℃
撮像機材    口径25cm 焦点距離854o (タカハシε250)
           MUTOH CV04L冷却CCDカメラ(NRF−JPNフィルター付)
          三色分解フィルター L=UV R=R60 G=PO1 B=C12
架台とガイド  ミカゲ260N赤道儀 
          口径65o 焦点距離500o SBIG ST−4にて自動ガイド
撮影地     藤枝市滝沢
画像処理    ステライメージ3
         
かに星雲 M1 (おうし座の惑星状星雲)
塩澤 均
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