こぎつね座は、夏の星座である白鳥座と鷲座のあいだにある小さな星座ですが、この惑星状星雲があるので有名な星座です。その姿が鉄あれいに似ているので、あれい状星雲と呼ばれています。望遠鏡で見ると地図の 銀行マーク の様にみえます。この星雲は太陽程度の恒星の末期に放出されたガスが球状広がったものです。地球からの距離は975光年です。
《撮影者より》
今まで人里離れた山中で撮影していましたが、自宅の新築の機会に観測設備の一部を移設して、家の中で観測できるようにしたので大分夜間の作業か楽になりました。
《撮影データ》
撮像年月日 2002年5月2日
露出時刻 26時51分07秒〜27時27分02秒(JST)
L画像=120秒×8フレーム(ビニング無し)
RGB画像=R+G画像120秒×各2フレーム(ビニング無し)
G画像=180秒×2フレーム(ビニング無し)
総露出時間=30分
撮像温度=−15℃
撮像機材 口径31cm 焦点距離1465o (自作)
SBIG ST−9E冷却CCDカメラ(LPS−P1フィルター付)
三色分解フィルター=トーカイタイプVフィルター
架台とガイド ミカゲ光器260N赤道儀
口径70o 焦点距離600o(タカハシFC−76)
SBIG ST−4にて自動ガイド
撮影地 自宅(焼津市石脇)
画像処理 ステライメージ3 フォトショップ5
あれい状星雲 M27(こぎつね座の惑星状星雲)
塩澤 均