りょうけん座にある大きめの銀河です。
複雑な暗黒帯が見事な銀河で、一見すると不規則銀河の様にもみえます。実際、古い書籍などでは不規則銀河として扱っているものもあるようです。
しかし、実際は、Sc型の渦巻き銀河を横からみたものと考えられています。
横向き銀河というと、凸レンズを真横から見たような姿で中心に暗黒帯がまっすぐ走っているような姿が良く引き合いにだされますが、このような姿の天体もあります(M108もこのタイプですね)。
すぐそばにちょこんと小さくくっついているのは、この銀河のお供の銀河で、我々の銀河系にマゼラン星雲があるのと同じような関係です。

≪作者より≫

 昨年撮影したL画像に今年撮影したRGB画像を当てはめてみました。機材はL画像はMT160ですが、RGB画像は明るいR200SSを用いています。
このような汎用性の高さがLRGB法の一番のメリットです。 
RGB画像は別の日に異なる光学系で撮影しても良いわけです。逆にいえば、シンチレーションの落ち着いた日にはL画像のみを撮影し、悪シーイングや多少月明かりがあって悪条件の時にはRGB画像を撮影すれば良いわけです。
LRGB合成法は単なる露出短縮の手段などではなく、その本質は別のところにあります。あくまでも、高品質化のための手段なのです。
 
≪撮影データ≫
■光学系 Takahashi MT-160/Vixen R200SS 
■カメラ SBIG ST7E
■赤道儀 Takahashi EM-200USD+Pyxis
■フィルタ IDAS製天文用原色干渉フィルタ(Type3)
■撮影日時 2001年4月1日/2002年2月8日 
■撮影地:静岡県磐田郡豊岡村
■露光時間 L:5分×4 R:5分×2 G:5分×2 B:10分×3+5分
■画像処理 StellaImage3 
NGC4631
宇都正明
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