おおぐま座にある系外銀河、M108です。
明るい天体が多い、M天体−18世紀の彗星捜索家、シャルル・メシエが分類した星雲・星団カタログの天体−の中では暗い方に分類されます。
小さな望遠鏡ではやや見づらいかも知れませんが口径10cmもあれば、細長い姿を、近くにあるM97ふくろう星雲と共にみることができます。
冷却CCDカメラでは視野がとても狭いため、この写真ではM108のみをクローズアップして捉えてあります。

≪作者より≫

銀河にはいろいろな種類があるようで、豊富な色彩を持つものもあれば、地味な色合いにしかならないものもあります。このM108は色彩が豊富な方で、こういった天体はカラーにして良かったと思います。反対に地味だとせっかく時間をかけてカラーにしたのにとガッカリしてしまいます。 
CRTで見る分には気にならなかったのですが、プリントすると、色ズレが少し目立ってしまいました。画素数が少ないのでどうしても拡大率が大きくなり、粗が目立つようになってしまいます。 

≪撮影データ≫
■光学系 Vixen R200SS 
■カメラ SBIG ST7E
■赤道儀 Takahashi EM-200USD+Pyxis
■フィルタ IDAS製天文用原色干渉フィルタ(Type3)
■撮影日時 2001年12月22日 
■撮影地:静岡県磐田郡豊岡村
■露光時間 L:5分×4 R:5分×2 G:5分×2,B:5分×3 (NonBinning)
■画像処理 StellaImage3 
おおぐま座の銀河M108
宇都正明
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