塩沢 均
りょうけん座M51銀河
大き目の銀河と小さな銀河がくっついている姿から『子持ち銀河』の愛称で知られています。場所は北斗七星の柄の一番端の星(η星=アルカイド)の近くです。この銀河までの距離はおよそ2500万光年ほどです。つまり、光の速さでさえ2500万年かかるところにあり、今観ているこの銀河は2500万年前にこの銀河を出発した光がようやく我々の地球に届いた事になります。このような天体を観ますと、宇宙の大きさを実感出来ると思います。
≪撮影者より≫
この銀河は天体専用の冷却CCDカメラで撮影しましたが、最近は天体写真もデジタル化の普及で手軽に撮影出来るようになりました。フィルムでの撮影の時には、数時間の撮影を行なってやっと写ったような天体でも楽に撮影出来ます。(冷却CCDカメラでの撮影は、数分の露出で撮影した画像を重ね合わせて一枚の写真に加工します。)
≪撮影データ≫
撮影年月日 2004年2月21日
撮影時刻 26時57分〜28時19分
露出時間 L画像 300秒×8フレーム(ビニングなし)
RGB画像 各180秒×4フレーム(2×2ビニング)
総露出時間 76分
(ダーク及びフラットフレームの撮影は行なっていない。また、そ
の処理も行なっていない。)
撮影機材 口径31cm 焦点距離1450mm 直焦点撮影 自動ガイド
カメラ ビットラン製BJ32L+IDASタイプV3食分解フィルタ
ー使用
架台とガイド ミカゲ光器製260N型赤道儀 自動ガイド
撮影地 焼津市内(自宅)
画像処理 ステライメージ3 キヤノンBJ870出力
エプソンPM写真用紙