宇都 正明
子持ち銀河 M51
 りょうけん座にある有名な星雲で、望遠鏡で覗くと大きい星雲と小さい星雲が仲良く並んでいる様子から子持ち星雲との呼び名があります。
空が暗いところでちょっと大きめな望遠鏡で見ると、親から子へとまるで手をつないでいるかのように、星雲が伸びている様子も見ることができます。

≪作者より≫

 星雲の部分は超高感度の天文用冷却CCDカメラST7MEで撮影しました。ST7MEをあえてISO感度で表記するとすれば、ISO数万以上!昼間は当然撮れません(笑)
欠点はCCDが小さく、画素数が39万画素しかない点で、画素数不足からプリントは辛いものがあります。そこで、今回はより高画素・大面積だが感度が低くノイズが多い、一眼レフデジタルカメラで周辺の星を描写させ、2つのカメラの欠点を互いに補わせています。
トータルの露出時間や手間はその分、かかるわけですが・・。美しい映像を得るのに時間をかけるのは当たり前な時代になってきているのかもしれません。


≪撮影データ≫

■撮影者 宇都 正明
■光学系 タカハシMT-160 レデューサー使用 768mm 
■カメラ SBIG ST7E(NABG) /フジFinePixS2Pro
■赤道儀 Takahashi EM-200USD+Pyxis
■フィルタ IDAS社製天文用三色分解フィルタ typeV
■撮影日時 2004年1月30日 ■撮影地:静岡県磐田郡豊岡村
■露光時間 L=5分×12フレーム R=5分×2,G=5分×5,B=5分×6 S2PRO 5分×3 合計露出時間:140分
■画像処理 StellaImage4他 
■出力 Canon BJF850 Canon純正プロフェッショナルフォトペーパー
inserted by FC2 system