宇都 正明
M83
 うみへび座にある明るい星雲です。
渦巻模様が初めて認められた星雲で、逆にいえば、それだけ見やすい星雲であるとも言えます。一度は望遠鏡で眺めてみたい天体です。


≪作者より≫

 星雲の部分は超高感度の天文用冷却CCDカメラST7MEで、周囲の星は一眼レフデジタルカメラ、FinePixS2PROで撮影してそれを合成しました。
一眼レフデジタルカメラは長秒時にノイズが出てしまうため、淡い星雲はあまり得意ではありませんが、画素数が多く、また、一眼レフタイプに関していえば、CCDのサイズが大きい特徴があります。反対に冷却CCDカメラでは、画素数が少なく、CCDの大きさはコンパクトデジカメと同程度しかありませんが、非常にノイズが少なく、デジカメとは比較にならない超高感度です。そこで、2つのカメラの長所を活かすよう合成したのがこの作品です。
まだいくつかの問題点はありますが、この手法のおかげで、プリントは以前よりも格段に良くなりました。

≪撮影データ≫

■光学系 タカハシMT-160 レデューサー使用 768mm 
■カメラ SBIG ST7E(NABG) /フジFinePixS2Pro
■赤道儀 Takahashi EM-200USD+Pyxis
■フィルタ IDAS社製天文用三色分解フィルタ typeU
■撮影日時 2004年1月29日 ■撮影地:静岡県磐田郡豊岡村
■露光時間 L=5分×21フレーム R=5分×4,G=5分×4,B=10分×4 S2PRO 5分×3 合計露出時間:200分
■画像処理 StellaImage4他 
■出力 Canon BJF850 Canon純正プロフェッショナルフォトペーパー
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