町田 謙吾
マックホルツ彗星
今年のお正月、地球に接近して話題になったマックホルツ彗星。ぼーっと輝く彗星の頭が、2005年1月7日から8日にかけてプレアデス星団(すばる)のすぐそばを移動していく様子は肉眼でも見られました。尾は淡かったのですが、小さな双眼鏡でもなんとか見えました。
マックホルツ彗星までの距離はおよそ5000万km(月までの130倍)。それに対していっしょに写っている「すばる」は約450光年で、彗星より
9000万倍も遠くにあります。
《作者より》
標高1200m、一面に積もった雪の上での撮影でした。この日のマックホルツ彗星は、尾がちょっと元気なかったように思います。
11月、12月、そして1月と撮影したマックホルツ彗星の写真を比べると、2本の尾の向き(開き具合)がまるで時計の針のように刻々と変わっていき、興味深いものでした。
撮影データ
日時 2005年 1月9日 0時12分より
露出 3分×3コマ重ね合成
カメラ キヤノンEOS-10D(デジタルカメラ) ISO400
光学系 キヤノンEF200mm F2.8 L||
絞り F3.5
追尾 タカハシEM-100赤道儀 電動運転
印画 オリンパス P-400昇華式 プリンター
撮影地 水窪町
作者 町田謙吾