太陽系の第4惑星。ローマ神話では軍神・マルス(ギリシャ神話ではアレス)の名前がついている。ほぼ2年2か月ごとに地球に接近するが、火星の軌道がいびつな楕円をしているため接近距離は毎回異なり、約15年の周期で変化する。
表面には模様が見える。暗い模様は海や湖の名前がつけられており、明るい赤褐色の部分は大陸や高原の名前で呼ばれる。火星表面が赤いのは表面が酸化鉄に覆われているためである。大陸部には細い線状模様が見られ、イタリアの天文学者スキャパレリによって「カナリ」(すじ、運河の意)と名づけられた。これが後の火星人騒動の原因となった。現在ではマリナーやバイキングといった火星探査機の観測によって、火星面にクレーターや死火山、かつての水が流れたと考えられる峡谷の跡などが発見されている。両極には、極冠という白く輝く部分があって、火星の四季に応じて大きさが変化する。時には火星全面を覆うほどの砂嵐「黄雲」が発生することもある。総じて、火星面は地球のような気象現象(大気は薄く地球の100分の1以下の密度。主成分は二酸化炭素)が観測され、太陽系惑星の中で地球にもっとも近い環境を持つ星である。
《作者より》
今年は中接近でしたが2003年のときより観測条件が良く私の望遠鏡で(25cm)鮮明な画像を捉えることができました。
撮影日時 2005年8月28日〜2005年12月29日
露出 1/25
カメラ ToUcamPro2 (WEBカメラ)
光学系 タカハシ ミューロン250 3000ミリ F12
撮影システム タカハシ NJP 赤道儀 自動ガイド
画像処理 レジスタックス3 ステライメージ5
印刷システム キャノンPIXUS 990I
撮影地 袋井市
視直径の変化
自転(30分間隔)