宇都正明

          ポイマンスキー彗星 


今年の1月1日に発見された彗星です。発見したのは、ワルシャワ大学のポイマンスキーさん。ただ、発見したといっても、星を直接見て発見されたわけじゃあないんですヨ。
ラスカンパナス天文台(星に興味がある方ならなんとなあく聞いたことがある名前でしょ?)で行われてる自動捜索システム、ASAS(エーザス)サーベイの画像に写っているのを見つけたのがポイマンスキーさん、というわけです。
この種の捜索画像はネットで公開しているところもあって、実は望遠鏡とかたいそうな機材をいっさい持っていなくても、インターネットが見られるパソコンさえあれば、誰にでも、新天体を発見するチャンスがあったりするのが昨今です(実際に日本でもASASの画像から彗星を発見した人がいます)。もちろん、発見するには、それなりのノウハウと、相当な努力が必要でしょうが・・・
 
≪作者より≫

 さて、南半球で12等級で発見された彗星ですが、急速に太陽と地球に接近して、3月初旬には見事な尾を延ばしました。
今回、多忙な中で少々無理を押しての撮影でしたが、撮影した写真からは尾がはみ出すほど伸びており、報われた思いです。
使用した一眼レフデジカメ、FinePixS2Proは1200万画素出力ですが、A4に伸ばした写真から見ると、中判フィルムの緻密さには遠く及ばないと改めて感じました。
35mm判とはいい勝負だとは思いますが・・・さて?
使用した200mmF2レンズは色収差が多いのですが、SC42を使うことで、青ハロを防止しています。S2Proとは相性が良い機材です。

≪撮影データ≫

■撮影者  宇都 正明
■光学系  Ai Nikkor200mm F2 開放 SC42シャープカットフィルタ使用  
■カメラ  Fuji FinePixS2Pro  ■赤道儀 Takahashi EM-200USD+Pyxis
■フィルタ SC42フィルタ
■撮影日時 2006年3月2日 ■撮影地:静岡県磐田市郊外 獅子が鼻公園
■露光時間 2分×4 合計露出時間:8分
■画像処理 StellaImage5,PaintShopPro7 
■出力 Canon PIXUS990i Canon純正プロフェッショナルフォトペーパー

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