小池嘉秀

    シュワスマン・ワハマン第3周期彗星

1930年にドイツのArnold SchwassmannとArno Arthur Wachamannによって発見された周期彗星が17個以上の分裂辺となって並んでやってきました。肉眼的に見やすいのはC核とB核です。C核は5月の12、13日にかけて1100万キロと大接近し通り過ぎていきました。これは月と地球の距離の30倍ぐらいと、天文学的にはかなりニアミスといっていいものです。

《作者より》

上がC核、下がB核です。彗星は、なかなか撮影がむづかしいもので、地球と太陽の内側に入ると、明け方か夕方しかチャンスがないことが多いのですが、この彗星は幸い地球より外側のコースをとってくれたので、じっくり撮影でしました。本来は、大接近時を狙いたかったのですが、あいにくの天気で全くだめでした。
この画像は最接近前の4月下旬に撮影したものです。出来はいまいちですが、懸案であった核追尾が成功しているので、取り敢えずよしとしたいところです。


撮影日時    2006年 4月25日 0時19分〜
露出       C核:5分×6フレーム B核 5分×4フレーム
カメラ       ビットランBJ−40C
光学系      タカハシFS−60C+SKY90用Reducer 300mm F5
撮影システム  タカハシEM-400赤道儀 BJ-4lLによる核ガイド
画像処理    ステライメージ5によるコンポジット+フラット補正など
印画システム  キャノン PIXUS iP8600 キャノン プロフォトペーパー
撮影地      湖西市の自宅観測所にて

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