今村 守孝
皆既月食 

皆既食では、月が本影の中に完全に入り込みます。しかし、皆既食中の月は真っ暗になって見えなくなるわけではなく、「赤銅(しゃくどう)色」と呼ばれる赤黒い色に見えます。地球のまわりには大気があります。太陽光が大気の中を通過する際、波長の短い青い光は空気の分子によって散乱され、大気をほとんど通過することができません。一方、波長の長い赤い光は散乱されにくく、光が弱められながらも大気を通過することができます。これは、朝日や夕日が赤く見えるのと同じ理由です。また、大気がレンズのような役割を果たし、太陽光が屈折されて本影の内側に入り込みます。このかすかな赤い光が皆既食中の月面を照らし、月が赤黒く見えるのです。(国立天文台HPより)
 
《作者より》

 2014年10月8日に全国各地で見られる皆既月食が起こりました。雲に阻まれた地域もありましたが、浜松市中区では曇ったり雲が薄くなったりで、雲が薄くなった時をねらい月食写真を写すことができました。この日は西遠女子学園天文地学クラブの生徒と月食観望会を行いながら、撮影しました。カメラのシャターは生徒が切りました。写真は皆既が終わったすぐあとです。

撮影データ

撮影日時   
露出   
カメラ  
光学系  
撮影システム   
印刷システム    
撮影地       
2014年10月8日(水)20:33
1秒   ISO 800
Nikon D7000
TOA−130
タカハシNJPで追尾
EPSON EP-976A3
浜松市中区 西遠女子学園
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