兼松哲治 M106 |
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M106はりょうけん座にある大型の系外銀河です。りょうけん座の方向はちょうど私たちの太陽系と天の川銀河の中心部を結んだ線と垂直方向にあるため星間物質が少なく、はるか遠くの銀河まで見通すことができます。そのため、この付近では多くの系外銀河を見つけることができます。 この写真でも、M106のほかに小さな銀河が多数写りこんでいます。これらの銀河はすべて私たちの住む天の川銀河の外側にあり、その距離はM106の場合で1300万光年(光の速さで進んで1300万年)程度と気の遠くなるようなお話です。逆に言うと1300万年前にM106から発せられた光が、いまようやく地球に届いて写真に収められたということになり宇宙のとんでもないスケールを感じさせられます。 <<作者より>> この日は愛好会の仲間に誘われて春野町にある新しい撮影地まで出かけました。暗い空と抜群のシーイングでM106の内部構造まではっきりと写真に写し取ることができました。またM106だけでなく周辺の銀河や星々がアクセントとなり、美しい写真になりました。 |
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<撮影データ> 撮影日時 露出 絞り カメラ 光学系 撮影システム 現像システム 印画システム 撮影地 |
2016年02月08日00時51分〜 6分×12枚、ISO3200 − キヤノン EOS6D(SEO−SP4改造) タカハシ MT200+MPCCmarkV (口径200mm、合成焦点距離1200mm、f6) タカハシ NJP赤道儀 Photoshop CS6等で画像処理 キャノン PRO−100S、キャノン光沢proプラチナ用紙 静岡県浜松市天竜区春野町 |