小池嘉秀

                       火星

火星は太陽系の第四惑星で、地球の外周を公転しています。ほぼ2年2ヶ月周期で地球に接近しますが、軌道がいびつな楕円を描いているため、接近時の地球との距離は毎回異なります。前回の接近は6万年ぶりの大接近となり話題になりましたが、今回は前回ほどではないものの、中接近の6,590万km(最接近時5,500万km)程度でした。

《作者より》

 2年に一度しか接近しないため、火星が近づいてくるたびに、わくわくさせられます。今回は、初冬と大気の揺らぎが多い時期にあたってしまい、撮影はなかなか好期がありませんでした。この画像の撮影時も決して好条件ではなかったのですが、3時間以上望遠鏡を大気になじませて、火星が天頂付近に来たところを撮影しました。今回から赤外カットフィルターを装着したため、大気の存在を感じさせる像になってくれました。

撮影データ

撮影日時    2005年 11月2日 00時1分から60秒
露出       1/25秒露光×900フレーム
カメラ      フィリップスToUcam Pro
光学系     タカハシMewlon210 ドールカーカムカセグレン TCA4による拡大撮影
(合成F40)
撮影システム タカハシJP160赤道儀 
画像処理   Registacsによるコンポジット、ステライメージ5
印画システム キャノンPIXUSip8600 キャノンプロフォトペーパー
撮影地     湖西市の自宅にて

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