野中 敬

                         火星年代記


 昨年は、約2年に1度の火星接近の年でした。今回は、準大接近と呼ばれ、10月30日の最接近となりましたが、その前後1から2か月ぐらいが観望の好機ということで、3点並べてみました。そのうちこれは、約1か月前で、「子午線の湾」と呼ばれているあたりです。上のほうにしろく光っているのは、極冠で、下のほうの縁に白っぽく見えるのは雲です。
また、火星全体がいびつなのは、地球との位置の関係で、太陽の光が斜めに当たっているからです。

<作者から>

 この写真展では、火星の写真をかなり出展しています。それらをホームページで見てみるとまさに火星年代記だなと思ってしまいます。私にとって火星はそれほど思い入れの強いものです。
 さて、【火星年代記】とは、レイ・ブラッドベリのSFというか、ファンタジーの名作です。文化の違いから相容れない地球人と火星人の関係を年代記として、叙情的にうたいあげた名作です。その物語の始まりが1999年で、物語上の時代と現在がちょうどあっています。
 おりしも、ロボット探査機が火星の表面をあちこち動き回っていますが、火星人がいるとすれば、どんな風に見ているのでしょうか。

撮影データ

撮影日時           2005.10.2 0:16
及び露出           1/8  31枚を合成
光学系及           25p反射望遠鏡(タカハシ・ミューロン)NJP赤道儀
びカメラ            LV4oで拡大撮影(約F74相当)
                 ニコンクールピクス990マニュアル望遠側ファインモードで撮影
画像処理           ステライメージで画像処理 CANON PIXUS9900iで出力
撮影地            自宅(浜松市貴布祢)

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