野中 敬

                      火星の砂

 正面に目玉のように見える模様は、太陽湖と呼ばれているものです。このあたりは、火星でもあまり濃い模様は無く、望遠鏡で見ても条件がよほどよくないと初めての人は見落としてしまいがちな部分です。火星では、時折、砂嵐が発生し、この模様がすっかり見えなくなることもあります。ですから望遠鏡でこれがみえるとほっとした気持ちになります。

<作者から>

  「火星の砂」は、アーサー・C・クラークの初期の長編作品です。火星殖民初期の様子を今から60年ぐらい前に書いていて、それがあまり矛盾なく表現されているのには驚かされます。今年は、中国大陸から黄砂がやってきて、随分苦しめられましたが、火星では、スケールの違う大きな砂嵐があるようで、火星全体が覆われてしまうこともあります。天文ファンとしては、星が見えない火星の住人にはなりたくないですね。

撮影データ

撮影日時           2005.10.27 0:39
及び露出           webカメラ 1/15 900枚を合成
光学系及           25p反射望遠鏡(タカハシ・ミューロン)NJP赤道儀
びカメラ            5倍テレメイト F60 ToUcam webカメラで撮影
画像処理           レジスタックスV、ステライメージで画像処理
                 CANON PIXUS9900iで出力
撮影地            自宅(浜松市貴布祢)

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