宇都 正明
 
アイソン彗星

彗星のような、という言葉があるように、突然、やってくる彗星。
観測機器が発達した今日では、そのようなことはほとんど稀になってきました。このアイソン彗星は、2年も前に発見され、大彗星になることが期待されて、大きな話題になりました。しかし、いざ接近してくると、思った以上に小さく、明るくならずに、やきもきさせられました。
しかし、急増光の報を受け、15日の晩に月が沈んで薄明開始するまでの時間、約10分。この僅かな闇夜に増光したアイソン彗星を捉えるべく、撮影に出かけました。
この日のアイソン彗星は、非常に立派な姿で、双眼鏡でも、すっと美しく伸びた見事な尾を見せてくれました。ようやく大彗星の片鱗を伺わせてくれ、一安心したものです。
が、その後、太陽に接近した際に、彗星そのものが消滅。
残念ながら、大彗星を見ることは叶いませんでした・・

≪作者より≫

 大彗星は、約10年に1回現れると言われるのですが、北半球では、1997年のヘールボップ彗星以来、大彗星と呼べる見事な彗星が見られていません。
2013年3月のパンスターズ彗星は明るくはなってくれましたが、夕方の超低空で暗くなる前に西に沈んでしまったこともあり、大彗星と呼ぶには少々抵抗があります。それだけにアイソン彗星への期待がいやがおうにも高まったのですが、消滅・・
また次にくる彗星に期待しましょう・・

≪撮影データ≫

■光学系 
■カメラ 
■赤道儀 
■撮影日時  
■撮影地
■露光時間
■画像処理  
■出力   
Canon製 NewFD300mmF2.8L望遠レンズ
Canon製 EOS40D デジタル一眼レフカメラ 
タカハシ製 EM-200
2013年11月15日  
獅子ヶ鼻公園駐車場
3分×4 合計露出:36分
StellaImage6.5,MaxImDL5,PhotoShopCS5 
カメラのキタムラ デジタルプリント
inserted by FC2 system